睡眠時無呼吸症候群は、日本人が遭遇する最も一般的な睡眠障害の1つです。
いびきみたいなものだと軽視されがちですが、いびきはあくまで症状の一つに過ぎません。
深刻化した場合、夜間に一時的に呼吸ができなくなり、最悪呼吸困難で死に至る場合があります。
また、脳への血流が減少し、朝の頭痛やストレスの原因になります。
睡眠の質をうたう高反発ウレタンマットレスと、どの様な関係性があるのか?調べてみました。
目次
- 睡眠時無呼吸症候群とはどの様な症状か?
- マットレスと睡眠時無呼吸症候群
- 睡眠時の姿勢の改善
- 古くなったマットレスを無理に使わない
- 刺激物から身を守る
- 重度の睡眠時無呼吸症候群の方は
睡眠時無呼吸症候群とはどの様な症状か?
睡眠時無呼吸症候群にはいくつかのタイプがありますが、最も一般的なのは閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA:Obstructive Sleep Apnea)です。
この病気では、気道のどこかに物理的な障害があるため、呼吸が困難となります。
OSAの症状は、通常、睡眠中に喉の奥にある軟組織が動くことによって引き起こされます。
また、加齢、肥満、喫煙、遺伝、アルコールや薬物の使用などの他の要因によって悪化することもあります。
マットレスと睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群は生活習慣や性別、体格、身長や体重など、影響を与えるまでに個人差があり時間がかかるものもあります。
しかし、すぐに改善できることが1つあります。
それは、睡眠環境の質です。
睡眠環境の中で最も重要なのは、マットレスの質です。
睡眠中、日中に受けた頭から足の先の全ての細胞のダメージを修復するため、自動的に調整をかけるメカニズムが行われます。
体のすべての調整システムが効率良くで働くためには、規則正しい安眠が必要不可欠です。
そのため、質の良い深い眠りと安らかな眠りを維持するため自分に合ういいマットレスが必要です。
間接的に、質のいいマットレスを選ぶ事が、自身の生活習慣や睡眠障害の改善に繋がります。
睡眠時の姿勢の改善
睡眠中の姿勢を良くすることで、一晩中健康的な呼吸のリズムを保つことができます。
専門家によると、横向きに寝ると、軽度から中等度の睡眠時無呼吸症候群の症状が軽減されることが多いそうです。
仰向けで寝る場合、正しい睡眠姿勢が取れない場合舌が喉を塞ぐように落ち、いびきを発生させます。
程よく寝返りが打ちやすく、どの姿勢でもしっかりと体をサポートしてくれる良質なマットレスが必要です。
古くなったマットレスを無理に使わない
マットレスの多くは経年劣化により、独自の溝や凹みができてしまいます。
特に、旧式のスプリングマットレスはその傾向が強く、表面のウレタンフォームなどの詰め物が潰れたまま寝続けると、内部のコイルが表面に浮き出て外的に圧迫を受けダメージを負う場合と、無理な寝姿勢を保たなければならなくなります。
マットレスは一生使えるわけではなく、高耐久消耗品です。使っているマットレスの異変を感じたら、無理に使用せず新しいマットレスに買い替えましょう。
刺激物からの保護
睡眠障害と同時にアレルギーに悩まされている人にとって、マットレスから発するハウスダストやホルムアルデヒド等の刺激物は大変危険です。
アレルゲンは呼吸時に気道を刺激し、喉が腫れて呼吸を困難にさせます。
低アレルギー性素材のマットレスを選ぶ事で、炎症を防ぐことができます。
重度の睡眠時無呼吸症候群の方は
睡眠時無呼吸症候群の患者さんの多くは、良いマットレスだけでは対策が不十分です。
閉塞性睡眠時無呼吸症候群は、適切な治療を受ければ、ほとんどの方がすぐに改善することができます。
一般的には、口腔内装置やCPAPマスクを使用し、睡眠中の規則的な呼吸をサポートします。
しっかりと医師の正確な診断を受け、その上でしっかりとしたマットレスを選びましょう。
よりよい毎日の生活を過ごすためにも、症状に合わせた治療計画を立て、熟睡できる環境を整えましょう。