睡眠の質

固さと高さは?高反発ウレタンマットレスに合わせた最適な枕の選び方

マットレスとマクラの関係性・・・どちらも睡眠に関する大切なピースです。
例えばマットレスが良くても、枕が合わないと感じれば落ち着けて眠れない。
どちらもピースがしっかりとハマらなければ、最高の眠りには近づくことが出来ません。
そこで、私たちが理想とする枕は一体どのような素材を選ぶべきなのか?調べてみました。

目次

1.どんな素材が使われているのか?
 1-1 パイプ素材
 1-2 低反発素材
 1-3 ポリエステル綿
 1-4 極小ビーズ
 1-5 そばがら
 1-6 羽毛・羽根
2.枕の形や高さ
3.実際に寝て枕を合わせてみる
4.横向きに寝る方にオススメなポイント
5.に悩む場合に
6.おわりに

枕にはどんな素材が使われているのか?

外泊時、ホテルのマクラと言えばどんな形を想像しますか?
横長で頭が包み込まれるようなくらいふっくらとしていてとても気持ちがいい。
しかし、高さや素材など、自宅で使っているものとは異なるため、ホテルに置いてある枕が合わないと感じる人は珍しくないのです。
一般的にホテルで使用されているものは、フェザーを使われているところが多いです。
では、他の素材の場合どのような触り心地になるでしょうか?

1.パイプ素材

パイプ素材とは、チューブを細かく切った素材です。径が小さい物から大きい物、厚みのあるなしなど様々な物があります。
パイプは空洞になっておりそれぞれが密着しすぎることなく、通気性が抜群で蒸れないので不快感がありません。
またパイプは化学繊維で出来ており、劣化しにくい素材で耐久性があります。
寝返りを打った際にも形を変えるのが容易なため、フィット感もあります。

デメリットとして、寝た時のゴツゴツとした触感と音が気になります。
そして吸湿性がほぼ無いため、夏場の蒸れや冬場の乾燥を緩和させることが出来ません。

2.低反発素材

こちらの素材は主にマットレスにも使われる素材で、別名でメモリーフォームとも呼ばれています。
その名の通り、体のラインや頭の形をしっかりと記憶するようにピッタリとフィットします。
衝撃の吸収力、耐圧分散力共に優秀な素材になります。

デメリットとして、温度差に弱く寒い冬場は硬くなり、夏場には柔らかくなるため寝心地が変わってしまいます。
また、通気性の悪さもあり梅雨時期などは特に蒸れます。
そして、寝返りの際はメモリーフォーム独特の記憶形状保持能力が仇となり、寝返りをしてもすぐにフィットしにくい、元々居た位置が大きく窪んでいるため寝返りも打ちにくいというデメリットが発生します。

3.ポリエステル綿

しっとりと柔らかく、ふかふかな枕がお好みの方に良く選ばれる素材です。
安価でコストパフォーマンスがよく、通常のマクラはこちらを使用される方も多いのではないでしょうか。
また、ポリ100%のわたであれば洗濯する事も出来る枕もあります。

デメリットとして、使用し続けるうちに弾力性やボリュームが無くなっていくという耐久性の不安です。

4.極小ビーズ

発泡スチロールの小さな粒をまとめた極小ビーズの枕です。
独特の触り心地で、クッションや抱き枕にもよく使われている素材です。
小さな動きにもすぐにフィットする素晴らしい流動性と、細かな素材なため耐圧分散力もあります。

不安なのは耐久性の無さです。
ポリエステルわたの場合、形が潰れてきたらクッションをマッサージする事で形をある程度戻すことが出来ますが、極小ビーズの場合は潰れてしまうと戻すのが難しくなります。

5.そばがら

昔から愛され続けている素材です。
そばがらは蕎麦の実が原料となっており、実を取り出して不純物を取り除き、しっかり乾燥させて枕の素材として使われます。
そばがらの枕は触感は硬く、柔らかいタイプの枕ではありません。固い枕を好んで使われる方にはピッタリな枕です。
また、愛され続けてる訳があり、通気性が非常によく梅雨時期夏場などでも蒸れることなく快適に寝られるのが特徴です。

そばがら枕のデメリット(欠点)として挙げられるのは、基本的には洗えないこと、虫が湧く、そばアレルギーの人はもちろん使えないという点です。
また、中のそばがらが動くとジャラジャラと音を立てることから、寝る際に神経質になって眠れない人にとってはかなり気になる部分かと思います。

6.羽毛・羽根

羽毛・羽根枕はそれぞれダウンの割合によって名前が分けられているそうで、ダウンが50%以上であれば羽毛枕、フェザーが50%以上であれば羽根枕と呼ばれるそうです。
ダウンには高い吸放湿性があり、暖かくかつ睡眠時の湿度調整も行ってくれます。
フェザーの羽軸が湾曲していることから弾力性により耐久性も高いというメリットがあります
また、湾曲部分からできる隙間によって通気性も確保されるため至れり尽くせりです。

デメリットなのは値段が他の素材に比べ高くなるのと、洗うという点では乾きにくさなどが挙がります。
また、フェザーやダウンには独特な匂いが発生する場合があります。
製造時に洗浄されますが、多少なりとも羽根に残る油分など匂いが発生してしまいます。

枕の形や高さ

では素材の事で好みは分かったが、枕の形や高さの合う合わないはあるのでしょうか?
まず、呼吸をしやすく横向きになっても頭が下に下がらない角度は、仰向けの状態で約10~15度程度です。
しかし、テンピュールなどの低反発で沈み込むようなマットレスの場合、枕を使った時の角度が大きく変わります。
したがって、柔らかいマットレスの場合には高さの低い枕を、固いマットレスには高さの高い枕を合わせましょう。

実際に寝て枕を合わせてみる

枕がちょうどよい高さかどうかを判断する基準は、ざっくりですが以下の通り。
・仰向け時に目線が真上を向くのではなく、真上から約5〜10度下がっている状態になっているかどうか。
・横から見て首筋にすき間がなく、首をしっかりホールドしているか。
これは誰か一人にしっかりと見てもらうと良いでしょう。

なお、実際に寝る時はいきなり頭を枕の中心に乗せるのではなく、最初は枕の下の位置に頭を乗せて、徐々に中心にズラしていくのがおすすめです。
両腕で枕を持って、腰の方にひっぱりながら頭をズラしましょう。こうすることで、首がきちんとホールドされ、快適な寝心地を体感できます。

横向きに寝る方にオススメなポイント

横になった時に肩に重みがかかってないかを確認しましょう。肩に重みがかかってる場合は、枕が頭をしっかり保護しきれてない可能性があるので、他の枕を試してみてください。抱き枕を併用すると身体への圧力が分散されるのでおすすめです。
また、耳が圧迫され過ぎないよう、中心に穴が開いているタイプの横向き専用枕などもあります。

枕に悩む場合に

枕の購入で高さ(厚さ)に悩む場合、最悪低い状態の物を選ぶと良いでしょう。
オーダーなどの場合、あとからでも調整は可能であったりしますが、市販の場合ですとそういうわけにもいきません。
そこで低い枕を選んでおくと、もし合わなかった場合にはマクラの下にクッションやパットなどを敷くことで量増しする事も出来るのでオススメです。

おわりに

枕もマットレスも、一日の約3分の1、そして人生の3分の1を使用する大切な寝具です。
でき得る限りお客様にリスクが無いよう、お似合いな商品を進めるのが我々プロスタッフです。
どんな些細な事でも、しっかりと聞くことで必ず貴方に合った商品を見つけられるでしょう。

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